「LINE広告の運用が、わからない……」
と、つまずきそうになるのも、無理はありません。
LINE広告には、多様な配信面やフォーマットが存在し、煩雑さは否めないからです。
この記事では「早くLINE広告の勝ちパターンにたどり着きたい」という方に向けて、9つの重要ポイントを解説します。
- 画像サイズと掲載面の関係性を理解する
- 多数のクリエイティブを準備する
- 自動入札と手動入札を使いこなす
- ターゲットを絞りすぎない
- 目的に合わせて適切な入札戦略を選択する
- 除外したいオーディエンスを設定する
- 類似配信で拡大する
- リターゲティングで追いかける
- 問題の切り分け形式でクリエイティブを改善する
軌道に乗せるまでに、多大な労力や費用がかかりがちなLINE広告だからこそ、先に重要ポイントをつかむことが有益です。
ムダなく、効率的なLINE広告運用で、ビジネス成果に直結させていきましょう。
目次
1. 画像サイズと掲載面の関係性を理解する
さっそく、LINE広告で重要なポイントの1番目「画像サイズと掲載面の関係性を理解する」から、見ていきましょう。
1-1. LINE広告は配信先の多さが特徴的
LINE広告が、ほかのSNS広告と明らかに異なる点として挙げられるのが、「配信先の多さ」です。
一般的には、LINEといえば「メッセージアプリ」の印象が強いでしょう。
しかし、広告掲載プラットフォームとしては、LINE NEWS、LINEマンガ、ウォレット……という具合に、配信面が非常に多岐にわたる特徴があります。
出典:LINE広告運用ガイド
1-2. 掲載面は画像サイズで決まる
LINE広告は、画像サイズによって、配信先の掲載面が決まります。
広告主が掲載面を指定することはできないため、どこに配信されるか想定しながらクリエイティブを作ることが重要です。
▼ LINE広告のサイズ(静止画)
フォーマット | サイズ(px) |
---|---|
Card | 1200 × 628 |
Square | 1080 × 1080 |
Carousel | 1080 × 1080 |
画像(小) | 600 × 400 |
画像(アニメーション) | 600 × 400 |
▼ LINE広告のサイズ(動画)
フォーマット | サイズ |
---|---|
Card | 16:9 |
Square | 1:1 |
Vertical | 9:16 |
1-3. 掲載面 × フォーマット一覧
出典:LINE Business Guide 2022年10月〜2023年3月期版 v1.2
最も多くの配信面に配信されるのは「Card」です。一方、たとえば「画像(アニメーション)」は、トークリストにしか配信されません。
LINE広告のクリエイティブを作るときには、
「このサイズは、どこに配信されるのか?」
を意識しながら作ることが大切です。
あるいは逆のアプローチで、より多く露出を狙いたい掲載面に合わせて、画像サイズを決めるのもよいでしょう。
2. 多数のクリエイティブを準備する
2番目のポイントは「多数のクリエイティブを準備する」です。
2-1. クリエイティブを絞らないことが重要
LINE広告の運用スタート時に最も重要なことは、
「複数のバリエーションのクリエイティブを準備すること
(クリエイティブを最初から絞らないこと)」
です。
前述のとおり、LINE広告は掲載面が多岐にわたっているうえに、広告主側で細かな指定はできないのが特徴です。
そのため、ターゲットやシチュエーションを絞り込んだ、たった1つのクリエイティブは、向きません。
どんなシチュエーションにも対応できるように、バリエーションに富んだクリエイティブを準備したほうが、早く勝ちパターンにたどり着けます。
サイズなどのフォーマットはもちろん、訴求ポイントやトーン&マナーも、複数のタイプを準備しましょう。
2-2. LINE広告は横展開先としても優れている
「フォーマットの種類が多すぎて、手が回らない」
という方におすすめしたいのが、LINE広告を「ほかの広告媒体の横展開先」として位置づける戦略です。
ほかの広告媒体で好成績だったクリエイティブ、あるいは逆に、結果が悪くて使用停止したクリエイティブを、柔軟にLINE広告に展開してみます。
LINE広告には、ほかの広告媒体と親和性の高い掲載面が多く、横展開しやすいはずです。
▼ 親和性の高い掲載面の例:
- 「Yahoo!ニュース」 →「LINE NEWS」
- 「TikTok」→「LINE VOOM」
- 「Amebaブログ」→「LINE ブログ」
媒体同士で共有できる部分は柔軟に共有すれば、少ない労力・コストでも、大きな成果を狙いやすくなります。
3. 自動入札と手動入札を使いこなす
3番目のポイントは「手動入札と自動入札を使いこなす」です。
3-1. 2つの入札方法の違い
LINE広告には、2つの入札方法があります。
出典:LINE広告の費用ガイド
入札方法 | 概要 |
---|---|
自動入札 | 設定した上限CPAまたは上限CPCに基づき、 機械学習によってオークションごとに入札価格を自動調整します。 |
手動入札 | PCまたはCPM単価で⼊札設定ができます。どのオークションでも設定した⼊札単価を元に⼊札が実⾏されます。 |
基本は自動入札/必要に応じて手動入札
LINE広告では、基本的には、自動入札を活用することで成果を上げやすくなります。
その理由は、自動入札は機械学習によって最適化されるため、手間をかけずに効率改善しやすいためです。
一方、手動入札のほうが適しているケースとしては、以下が挙げられます。
- 配信開始直後で、学習用のデータが蓄積されておらず、配信量を確保したい
- リターゲティング配信のように、アプローチしたいユーザーが明確に定まっていて、取りこぼしを防ぎたい
上記に当てはまらない場合は、自動入札の運用を基本としましょう。
「手動入札で細かく設定したい」という方もいますが、よほどの上級者・熟練者でなければ、自動入札によるLINEのアルゴリズムのほうが好成績となります。
3-2. 開始初月のおすすめ設定
「初めての運用で、どう設定すればよいかわからない」という場合には、LINEの公式資料で紹介されているモデルケースをベースに設定してみましょう。
▼ 開始初月おすすめ設定(コンバージョン目的のモデルケース)
広告グループ | ターゲット | 入札⽅法 | 配信先 |
---|---|---|---|
オーディエンス セグメント配信 | 年齢性別のみ設定し、幅広いユーザーにリーチ。 | 自動⼊札で⼊札戦略「単価の上限なしで1⽇の予算の消化を最⼤化」に設定し、配信量を確保する。 | ⾃動配置で幅広い配信先にリーチする。 |
リターゲティング配信 | 配信オーディエンスを設定し、年齢・性別は設定しない。 | ⼿動⼊札で⾒込みのあるユーザーになるべくリーチする。 | ⾃動配置で幅広い配信先にリーチする。 |
自動入札では、配信量を確保しにくい面があるため、入札戦略を、
「単価の上限なしで1⽇の予算の消化を最⼤化」
に設定しておくのがポイントです。
これは、単価を低く抑えることよりも、1日あたりの予算として決めた金額を使い切ることを優先する設定で、配信量を確保しやすくなります。
入札戦略の詳細やターゲット設定の留意点は、この後のポイントでも触れているので、続けて読み進めてください。
4. ターゲットを絞りすぎない
4番目のポイントは「ターゲットを絞りすぎない」です。
4-1. ターゲットを絞りすぎると機械学習のパフォーマンスが下がる
出典:LINE広告運用ガイド
先ほど、「基本は自動入札の利用を推奨」というお話をしました。
その際に、設定するターゲットが狭すぎると、 自動入札が持つ本来のパフォーマンスを十分に発揮できないため、注意が必要です。
結果として、ターゲットユーザーを取りこぼすリスクが高くなります。
マーケティングの定石として「ターゲットは絞るべき」とよくいいますが、LINE広告のターゲット設定は、あえて“広め”の設定を意識しましょう。
たとえば、以下の設定は、推奨されません。
- 年齢層を狭くしすぎる
- 興味関心などのユーザー属性の詳細を設定する
- 年齢・性別を細かく分けて広告グループを大量に作る
LINEが提示している、
「1つの広告グループに対して、月間40件以上のコンバージョン数が蓄積される」
という基準を目安に、ターゲティングを広げましょう。
具体的には、1週間ごとにコンバージョンを確認し「10件未満/週」の場合には、ターゲティングを広げてください。
あるいは、極端にコンバージョンが悪い場合(例:3日でゼロ、など)は、1週間を待たずに修正してもよいでしょう。
4-2. 補足:学習が完了しない場合の運用ガイド
ターゲットを適切に設定しているにもかかわらず、学習が完了しない場合には、 LINE公式サイトの「学習が完了しない場合の運用ガイド」が、参考になります。
以下は、学習が完了しない場合の対策(引用)です。
- インプレッション数を増やす
(1)日予算を増額する
(2)入札を強化する
(3)ターゲティングを拡大する
(4)広告フォーマットを網羅する - CTR(クリック率)を向上させる
(1)広告の訴求を検証する
(2)同じ訴求でも異なる広告フォーマットを追加する - CPC(クリック単価)を改善する
(1)ターゲティングを拡大する
(2)CTR(クリック率)を向上させるために広告の訴求を検証する - CVR(コンバージョン率)を向上させる
(1)広告の訴求を検証する
(2)遷移先LPと広告の整合性を確認する
(3)カスタムコンバージョン最適化に切り替える
5. 目的に合わせて適切な入札戦略を選択する
5番目のポイントは「目的に合わせて適切な入札戦略を選択する」です。
5-1. 目的を明確にする
LINE広告の自動入札を有効活用するためには、“入札戦略”の選び方がカギとなります。
戦略を選ぶ前準備として、広告を実施する「目的」を明確にしておきましょう。
出典:LINE Business Guide 2022年10月〜2023年3月期版 v1.2
たとえば、
「Webサイトへのアクセス数(クリック数)の最大化」
「コンバージョン数の最大化」
「友だち追加の最大化」
などの目的が挙げられます。
「運用前のチェックシート」が便利
目的をスムーズに設定できないときは、LINEが提供している「LINE広告_運用前チェックシート」を活用しましょう。
ステップに沿って考えながら、目的設定ができます。
5-2. 目的に合った入札戦略を設定する
目的設定をしたら、その目的に合わせた入札戦略を選択することが大切です。
「入札戦略」とは、自動入札を行う際に選択する、入札タイプのことです。次の3種類があります。
▼ 入札戦略の解説
①【バランス型】イベント単価の上限を設定
イベント単価の上限を超えないよう、最適な入札単価の調整が行われます。定常的に運用しており、1日の予算とイベント単価を守りながらイベント最大化を目指す場合に利用してください。
②【効率重視型】入札額の上限を設定
イベントの入札額が上限額を超えないように入札単価の調整が行われます。1日の予算の消化よりも効率を重視したい場合に利用してください。
③【予算消化重視型】単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化
設定した1日の予算の消化を最優先とし、設定したイベントを獲得するよう入札単価が調整されます。短期間で多額の予算を消化し、イベントを最大化したい場合に利用してください。
※上記は2020年3月現在のもので、今後、変更となる可能性があります。
ケース別に推奨される入札戦略については、以下を参考に検討しましょう。
6. 除外したいオーディエンスを設定する
5つめのポイントは「除外したいオーディエンスを設定する」です。
6-1. 広くターゲティングしてから除外する
前述のとおり、ターゲットはあえて広めに設定してデータを蓄積する一方で、データを確認しながら、パフォーマンスが合っていないオーディエンスを除外していくことで、費用対効果が高まっていきます。
この順番が逆(=絞り込んだターゲットで配信スタートし、徐々にターゲットを広げていく)では、勝ちパターンにたどり着くまで遠回りすることが多いので、ご注意ください。
繰り返しになりますが、
「広くターゲティングする」→「後から除外していく」
の順番が大切です。
6-2. 除外設定の例
配信量・クリック数・獲得数・CPAを確認しながら、効果の低いオーディエンスを、除外していきましょう。
たとえば、以下の切り口があります。
- 年齢
- 性別
- 地域
- 興味関心
- コンバージョン済みユーザー
具体的な指標は、広告セットの作り方によって異なるので一概にはいえませんが、基本的には、
「高い広告費用がかかっているが、明らかに売上が上がっていない(赤字が大きい)オーディエンス」
を除外していくとよいでしょう。
ほかにも、自社の知見で確信できている情報があれば、反映させましょう。
たとえば、
「この商品は、関西では売れるが関東では売れない」
「20歳以下に販売しても、その後のリピート率が悪いので、回避したい」
「女性には需要のないサービス」
などが、挙げられます。
7. 類似配信で拡大する
6番目のポイントは「類似配信で拡大する」です。
7-1. すでに作成したオーディエンスと似たユーザーを探す機能
類似配信とは、すでに作成したオーディエンスと似たユーザーを探し、オーディエンスサイズを拡張できる機能です。
▼ 参考: LINE広告スタートガイド
出典: LINE広告スタートガイド
前述の「広めのターゲティング」→「除外オーディエンスの設定」を経て、パフォーマンス良好なオーディエンスを作れたら、類似配信が効果的に働きます。
「機械学習を十分に活用しながら、勝ちパターンのオーディエンスを発見し、そこから類似配信で拡大する」
という地点をひとつのゴールとして、運用を続けましょう。
7-2. 類似度を設定する
LINE広告では、類似配信のオーディエンスの類似度を「1〜15%」または「自動」から選択できます。
アクション確度 | オーディエンスのサイズ | |
---|---|---|
類似度【高】 | 高↑ | 小↓ |
類似度【低】 | 低↓ | 大↑ |
類似度が高いほど、リーチ数は少なく、アクションの確度が高くなります。類似度が低いほど、リーチ数は多く、アクションの確度が低くなります。
「自動」を選択すると、パフォーマンスが担保できるオーディエンスサイズが、自動的に調整されます。
出典:LINE Business Guide 2022年10月〜2023年3月期版 v1.2
類似度をどう設定するかは、予算などに合わせて検討しましょう。
迷ったときには、「自動」の設定が推奨されます。パフォーマンスが安定しやすいためです。
7-3. 【事例】カゴメの定期購入コースの新規獲得
ここでひとつ、事例をご紹介します。ECサイトの新規顧客を獲得したい方に、とくに参考になる例です。
食品・飲料メーカーのカゴメ株式会社は、“通販限定商品の定期購入コースの新規顧客獲得”を目的として、LINE広告を活用しています。
▼ 概要
目的 | 通販限定商品の定期購入コースの新規顧客を獲得したい |
施策 | ・類似配信を活用し、コンバージョンユーザー類似拡張配信を実施 ・機械学習を促進するため、必要以上にセグメントを切らず、広告セット一つ一つに対して適正な予算を投下 |
効果 | ・CVRが高まり、機械学習による広告配信の最適化について効果を実感 ・LINE広告でリーチできる圧倒的なユーザーボリュームは新規顧客獲得に欠かせないものに |
注目したいのは、LINE for Businessの記事にて、カゴメ担当者の方が語っている以下の言葉です。
「現在、リターゲティング広告はほとんど行わず、類似配信機能を活用してLINE広告経由でコンバージョンしたユーザーに類似したユーザーへの配信を主に行っています。
特に、カゴメのコアターゲットである50代以上にセグメントを切った上で、過去に購入につながった人をデータソースにオーディエンス拡張を実施することが効果的だと感じています」(五井氏)
出典:新アルゴリズムに寄り添った運用で獲得効率向上を目指す!カゴメのLINE広告活用法
リターゲティング広告は行わず、コンバージョンしたユーザーの類似配信で、好成績を上げている、というのです。
運用面では、以下を心掛けていると述べられています。
- アルゴリズムにできるだけ寄り添うために、データの学習を促進すること
- 必要以上にセグメントを切らないこと、広告セット一つ一つに対して適正な予算を投下すること
ここまで解説してきたポイントを、きっちり押さえた戦略で結果を出している企業として、参考になります。
詳しくは、 LINEサイトの「新アルゴリズムに寄り添った運用で獲得効率向上を目指す!カゴメのLINE広告活用法」にて、確認できます。
8. リターゲティングで追いかける
8番目のポイントは「リターゲティングで追いかける」です。
8-1. リターゲティングでコンバージョンが高まるか確認する
先述のカゴメ株式会社は、リターゲティングはほとんど行っていないとのことでした。
一方で、活用したほうが好成績となるケースもあるため、自社ではどうか、テストして確認しましょう。
リターゲティングについて簡単に解説すると、タグを広告主のサイト(広告をクリックした先のランディングページなど)に設置することで、サイトに訪れたユーザーに広告を表示させる仕組みです。
▼ リターゲティングの配信例
- 商品をすでにインターネットで調べていて検討をしているユーザーを対象に広告を配信する。
- 商品をカートに入れたが、まだ購入していないユーザーを対象に広告を配信する。
8-2. LINE Tagの設定が必要
リターゲティング配信を実施するには、自サイトにアクセスしたユーザーを識別可能にするために、自サイトにタグ(LINE Tag)を埋め込んでおく必要があります。
詳しくはLINE公式サイトの「【公式】LINE広告の効果を計測する「LINE Tag」の使い方」にて、解説されています。
8-3. 補足:「ステップ配信」の連携が有効
LINE広告の話からは脱線しますが、LINE Tagを設定しておくと LINEの「ステップ配信」との連携が可能になります。
ステップ配信は、LINE公式アカウントから、メッセージをさまざまな条件で自動配信できる機能です。
参考:「ステップ配信」機能の基本と業種別のおすすめ設定を紹介
LINE Tagとステップ配信を連携させると、たとえば、
「カートに商品を入れたものの、購入が完了していないユーザー(カゴ落ちユーザー)」
に、LINEでメッセージを送る、といった施策が可能になります。
実際、アパレルブランドのGAPが同施策を実施しており、
「ステップ配信×LINE Tagで「カゴ落ち」を防止!ROAS3,000%超えを達成したギャップジャパンの戦略とは」
にて、詳細を確認できます。
9. 問題の切り分け形式でクリエイティブを改善する
9番目のポイントは「問題の切り分け形式でクリエイティブを改善する」です。
9-1. クリエイティブを検証するタイミング
まずクリエイティブ検証のタイミングですが、LINE公式が推奨しているのは以下のタイミングです。
- 新規クリエイティブ:40クリックごと
- 既存クリエイティブ:一定期間(例:1週間)
▼ 参考:クリエイティブの訴求を検証する
クリエイティブを正しく効果検証・評価するために正しいサイクルで検証を進めることが重要です。
新規クリエイティブは⼀定のクリック数(⽬安40クリック)を基準として評価することが可能です。しかし、新規クリエイティブの中には予めパフォーマンスが低いと判断され配信が出ないものもあるため、その場合は負けクリエイティブと判断します。
また既存クリエイティブの評価に関しては毎⽇の効果には多少のブレが⽣じるため、⼀定期間の実績で評価することを推奨します。
出典:LINE広告運用ガイド
9-2. かならずボトルネックを特定してから動くこと
クリエイティブを改善する際には、「問題の切り分け」の意識を強く持つことが必要です。
▼ 問題の切り分けとは?
何が原因で問題が起きているのか、要素やプロセスを分解して検証し、ボトルネックを特定すること。
問題の切り分け意識がないと、思いつきや個人の経験則に依存した、当てずっぽうの改善しかできません。成果が上がるまでに、時間と労力がかかります。
ボトルネックを特定する際には、以下の図を参考にしてみてください。どのプロセスで、どんな問題が起きているのか?と検証していきます。
▼ 参考:LINE広告における、 ユーザーの広告接触からコンバージョンまでの気持ちとアクション
9-3. LINE広告で高い効果を得るクリエイティブ
ボトルネックを特定するうえでは、「理想型(正解)」を知っていると役立ちます。理想と現実のギャップに気づきやすくなるからです。
LINE広告の効果が高いクリエイティブは、以下の項目をクリアしています。
▼ 高成果を上げるクリエイティブのチェックポイント
- 指をとめてもらえるように文章や画像に工夫がされている
- ほかのコンテンツに埋もれないインパクトがある
- 伝えたいメッセージの優先順位が意識されている
- モバイルサイズを意識した視認性になっている
- 言葉やビジュアル表現がユーザーに共感しやすい内容になっている
- 自分ごと化しやすいメッセージになっている
- 説明文とLP(ランディングページ)が整合している
上記の詳細は、「【事例付き】LINE広告の効果を高めるクリエイティブ&運用のコツ」にて、解説されています。
9-4. クリエイティブ改善でCVR増に成功した事例
具体的にクリエイティブ改善をどう進めればよいか知りたいときには、事例が役立ちます。
クリエイティブ改善のビフォーアフター画像を含めて公開されている事例を、以下に3つ、ご紹介します。
▼ CVR 158%改善の事例
CVR 158%改善!「トレンド」と「顧客理解」の掛け合わせで着手するオープンハウスグループのクリエイティブ改善とは
▼ CTR 200%以上改善の事例
DeNAが実践!成果を出し続けるLINE広告運用のコツ
▼ 半年でCV数 8.4倍の事例
新規集客の30%がLINE広告経由!半年でCV数を8.4倍にしたスナックミーの運用ノウハウ
10. まとめ
以上、「LINE広告の運用で早く勝ちパターンにたどり着く9つの重要ポイント」をテーマにお届けしました。
- 画像サイズと掲載面の関係性を理解する
- 多数のクリエイティブを準備する
- 自動入札と手動入札を使いこなす
- ターゲットを絞りすぎない
- 目的に合わせて適切な入札戦略を選択する
- 除外したいオーディエンスを設定する
- 類似配信で拡大する
- リターゲティングで追いかける
- 問題の切り分け形式でクリエイティブを改善する
まずは上記の重要ポイントを踏まえたうえで、LINE広告を出稿して、効果検証をスタートしましょう。
さらに詳しく、LINE広告の運用について知識を深めたい方は、LINE公式サイトのコラムを熟読されることをおすすめします。
運営元しか把握できない数値的なデータや、運用テクニック・クリエイティブ改善のコツなど、深い情報が公開されています。