「WordPressでネットショップを作るのってどうなの?」
「WordPressでネットショップ開設するのは難しい?実際やっている人はどんな感じなの?」
WordPressを使ったことがある人の中には、ネットショップを開設する際にもWordPressで構築できないかどうか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
結論をいうと、WordPressでネットショップを開設することは簡単ではなく、誰にでもおすすめというわけではありません。
WordPressでネットショップを開設することには下記のようなメリット・デメリットがあり、メリットを進んで活かしたい人や、デメリットがあまり問題とならない人には、おすすめです。
メリット・デメリットについて記事で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
実際のところ、WordPressには、ASPサービスなどを利用してネットショップを開業する場合と比べても多くの利点があります。
ネットショップ構築に際して、WordPressを使う場合とASPサービスを使う場合の比較についても解説していますので、WordPressかASPサービスかで迷っている人は合わせて参考にしてください。
▼この記事でわかること
- WordPressでネットショップを開設するメリット
- WordPressでネットショップを開設するデメリット
- WordPressとASPサービスとの比較
- WordPressでネットショップを開設するのがおすすめな人
- ネットショップにおすすめのWordPress専用テーマ4選
- ネットショップにおすすめのWordPressプラグイン2選
実際にWordPressでネットショップを構築する際には、ネットショップ専用のテーマやプラグインを活用することがおすすめです。テーマやプラグインを使うことで、比較的簡単にサイトを構築することができます。
この記事を最後まで読むことで、おすすめの専用テーマやプラグインを把握することもできます。ぜひ最後まで目を通し、これらの情報を、ネットショップの開業を成功させるために役立ててください。
目次
1. WordPressでネットショップを開設するメリット3つ
冒頭で触れた通り、WordPressでネットショップを開設する場合にはメリットとデメリットがあります。
WordPressでのネットショップの開設を検討している場合には、メリットとデメリットをよく踏まえて判断するようにしましょう。
WordPressでネットショップを開設するメリットを具体的に挙げると次の3つです。
WordPressでネットショップを開設するメリット |
ネットショップの開設や運営にかかるコストを安く抑えることができる |
デザインや機能などを自由に作りこむことができる |
長期的にみて集客がしやすい |
具体的に見ていきましょう。
1-1. ネットショップの開設や運営にかかるコストを安く抑えることができる
WordPressでネットショップを開設する場合には、費用がほとんどかからないことがメリットといえます。
そもそもWordPress自体が無償で公開されているもののため、利用料が一切かかりません。また、WordPressを利用するうえで追加するテーマやプラグインなどの便利ツールも無料のケースが少なくありません。
サイトの運営費についても、月々のサーバー利用料が数百~2千円程度かかる程度です。
WordPressでネットショップを開設する場合は、サイトを開設する費用や運営する費用がほとんどかからない点が利点です。
1-2. デザインや機能などを自由に作りこむことができる
WordPressでネットショップを開設する場合、デザインや機能を自由に作りこむことができる点もメリットです。
Amazonや楽天市場といったモール型のサイトや、BASEやSTORESといったASPサービスを使ってネットショップを開設すると、ショップのデザインや機能は利用するサービスによって限定されてしまいます。
その点、WordPressでネットショップを構築する場合は、デザインや機能を自由にカスタマイズすることが可能です。
自分のショップならではのオリジナリティや個性を出して、他のネットショップと差別化を図ることができます。また、将来的に事業が成長して、顧客管理機能などを拡充していきたい場合などにも自在に機能を追加することができます。
1-3. 長期的にみて集客がしやすい
WordPressで開設したネットショップの場合、長期的にみて集客がしやすい点もメリットです。
WordPressでネットショップを構築すると、お役立ち情報などのコンテンツ情報の発信と、商品の販売とを同じサイトで両立させることができます。ネットショップ上で、商品を売るだけでなく、コンテンツを発信することで多くの見込み客を引き付けることが可能です。
特にWordPressではSEO対策をすることで、効果的に多くのアクセス数を獲得でき、より効果的に集客することができます。ASPサービスではこうしたSEO対策を取り入れることはできません。
WordPressで構築したネットショップでは、継続的にコンテンツ配信をしてアクセス数を増やすことで、長期的・効果的な集客ができるようになります。
2. WordPressでネットショップを開設するデメリット3つ
次に、WordPressでネットショップを開設するデメリットについて紹介します。
WordPressでネットショップを開設するデメリットは次の通りです。
WordPressでネットショップを開設するデメリット |
セキュリティ対策が難しい |
ネットショップの構築に高度な知識とスキルがいる |
集客に手間と時間がかかる |
詳しく見てみましょう。
2-1. セキュリティ対策が難しい
WordPressでネットショップを開設する場合、セキュリティ対策が難しい点が最大のデメリットといえます。
ネットショップを開設する場合、個人の名前や住所、クレジットカードの情報といった個人情報を取り扱うことになります。万が一、個人情報を漏えいしてしまうと、数万円もの損害賠償が必要となることもあります。このため、個人情報が不正アクセスやハッキングなどで漏えいすることがないように、強固なシステムを構築・維持しなければなりません。
サイバー攻撃の手法も年々進化しているため、セキュリティ対策の難易度も高くなっています。WordPressでネットショップを開設する場合、こうしたセキュリティ対策も自前で行わなければならない点がデメリットといえます。
2-2. ネットショップの構築に高度な専門知識とスキルがいる
WordPressでネットショップを開設する場合、サイトの構築に高度な専門知識とスキルがいることもデメリットといえます。
ネットショップを開設したい場合、商品を見やすいデザインで表示するほか、カート機能や決済機能、顧客管理システムなどの機能をサイトに設定する必要があります。例えば、決済機能では、カードや銀行振込、代金引換といった機能が使えるような仕組みを用意しなければなりません。
実際にはプラグインなどを活用して作業を簡略化することもできますが、細かいマニュアルがあるわけではないため、HTMLやCSS、PHPなどのプログラミングに関する知識やスキルが必要となります。
また、トラブルがあった場合も、WordPressにはカスタマーサポートといったものはないため、自力で解決策を探し出して対応しなければなりません。そのため、Web構築の専門知識や高度なスキルが必要となる点がデメリットです。
2-3. 集客に手間と時間がかかる
WordPressでネットショップを開設する場合、長期的にみて集客がしやすい点を1章でメリットとして挙げましたが、集客に手間と時間がかかる点がデメリットといえます。
WordPressでは、SEO対策を導入したブログなどのコンテンツで多くの潜在顧客を集めることができますが、集客効果を上げるには継続作業が不可欠です。
例えば、実際にSEO対策で集客効果を上げるためには、週に1回以上の頻度で月に10記事以上のコンテンツを更新したり、数カ月以上にわたって継続して更新作業を行ったりする必要があります。
WordPressでは高い集客効果が見込めるものの、集客効果を上げるまでには頻繁に、また継続的に更新作業を行わなければならない点がデメリットといえます。
3. WordPressとASPサービスとの違い
最近は、BASEやSTORESといったECサイト構築用のASPサービスも多いため、「ネットショップを開設する場合、WordPressとASPサービス、どちらを利用するのがいいの?」と迷う人も多いでしょう。
そこで、WordPressで開設する場合と、ASPサービスを利用して開設する場合との違いについて、紹介します。
ネットショップの開設にWordPressを利用する場合とASPサービスを利用する場合の違いは次の通りです。
WordPress | ASPサービス | |
サイト構築費用 | 0円~2千円 | 0円~数千円 |
サイト構築の手間 | 手間や時間がかかる | ほとんどかからない |
サイト運営費用 | 数百~2千円(サーバー契約料)※決済手数料が別途かかる | 2千~1万円前後(月額利用料)※決済手数料が別途かかる |
セキュリティ対策 | 自社で対応 | ASPサービス会社におまかせ |
カスタマイズ | 自由にカスタマイズできる | デザインや機能は限定されている |
集客方法 | ブログなどのコンテンツで長期的に集客効果をあげることができる | 集客にその都度費用がかかる |
※ASPサービスとは、ネットショップに必要な機能がテンプレートとして用意されたクラウドサービスのことです。BASEやSTORES、カラーミーショップ、Shopifyなどがあります。
詳しく見ていきましょう。
3-1. サイト構築費用はWordPress・ASPサービスとも0円から可能
ネットショップを構築する費用については、WordPressもASPサービスも0円から構築することが可能です。
【WordPressとASPサービスの「サイト構築費用」の比較】
WordPress | ASPサービス |
0円~2千円 | 0円~数千円 |
例えば、WordPressで構築する場合、構築費用は0~2千円が目安です。
現状すでにWordPressを使える環境であれば追加コストはゼロ円で始めることができます。
WordPressを使える環境ではない場合でも、WordPress自体は無償公開されているため、無料で利用できます。ただし、別途ドメイン取得やサーバー契約が必要なため、数百~2千円の構築費用が必要となります。
ASPサービスを利用する場合の構築費用は、利用するサービス会社によって、0〜数千円程度と異なります。
例えば、BASEを利用する場合は、構築費用は0円ですが、STORESの場合は2,178円、カラーミーショップの場合は8,250円となります。
【ASPサービスの構築費用の例】
サービス名 | 初期費用 | 月額利用料 | 構築費用 (初期費用+初月利用料金) |
BASE(スタンダードプラン) | 0円 | 0円 | 0円 |
STORES(スタンダードプラン) | 0円 | 2,178円 | 2,178円 |
カラーミーショップ(レギュラープラン) | 3,300円 | 4,950円 | 8,250円 |
※料金は税込表示
サイト構築費用については、WordPressもASPサービスもどちらもあまりコストがかかりません。
3-2. WordPressはサイト構築に手間と時間がかかる
ネットショップを構築する手間についての、WordPressとASPサービスの違いは次の通りです。
【WordPressとASPサービスの「サイト構築の手間」の比較】
WordPress | ASPサービス |
手間や時間がかかる | ほとんどかからない |
WordPressの場合、商品案内ページのデザインも、カート・決済機能もゼロから立ち上げることになるため、手間と時間がかかります。
一方、ASPサービスは、デザインや決済機能がテンプレートとして用意されているため、構築の手間と時間はほとんどかかりません。用意されたテンプレートに、商品画像や商品情報を登録するだけでネットショップが構築できます。
WordPressはネットショップの立ち上げに手間と時間がかかる点が難点といえます。
3-3. WordPressはサイト運営費用がほとんどかからない
ネットショップを開設する場合の「サイト運営費用」についての、WordPressとASPサービスの違いは次の通りです。
【WordPressとASPサービスの「サイト運営費用」の比較】
WordPress | ASPサービス |
数百~2千円(サーバー契約料)※決済手数料が別途かかる | 2千~1万円前後(月額利用料)※決済手数料が別途かかる |
WordPressでネットショップを構築した場合、その後のサイト運営費用はほとんどかかりません。
もちろん、サイトを管理する人の手間や時間といったものはかかりますが、ASPサービスのようにサイトを利用するための月額利用料金や販売手数料といったものを支払う必要がありません。
ASPサービスを利用する場合は、月額利用料や販売手数料といったものが必要になります。
【ASPサービスの運営費用の例】
また、クレジットカードの決済機能を使う場合は、WordPressとASPサービスのどちらを利用する場合にも、クレジット会社ごとに決済手数料(3%~)がかかります。
3-4. WordPressはセキュリティ対策を自社で行う必要がある
ネットショップを開設する場合の「セキュリティ対策」についての、WordPressとASPサービスの違いは次の通りです。
【WordPressとASPサービスの「セキュリティ対策」の比較】
WordPress | ASPサービス |
自社で対応 | ASPサービス会社におまかせ |
WordPressでネットショップを構築する場合、セキュリティ対策は自社で行う必要があります。
ASPサービスを利用する場合は、セキュリティ機能は利用するサービスに依存します。ASPサービス会社では、不正アクセスを検知する仕組みを導入していたり、プログラムの脆弱性を認識して対策をしたりしています。
WordPressの場合、そういった対策を自前で行うことになります。
例えば、
- プログラムの脆弱性をなくすために設定を定期的に見直す
- WordPress本体やプラグインなどを常に最新のバージョンに保つ
- セキュリティ用のプラグインを導入する
- パスワード管理を行う
などの対応が必要となります。
3-5. WordPressはカスタマイズが自在で拡張性も高い
ネットショップを開設する場合の「カスタマイズの自由度」についての、WordPressとASPサービスの違いは次の通りです。
【WordPressとASPサービスの「カスタマイズの自由度」の比較】
WordPress | ASPサービス |
自由にカスタマイズできる | デザインや機能は限定されている |
WordPressでネットショップを構築した場合、サイトのデザインや機能を自由にカスタマイズができます。
WordPressでのネットショップ構築は、デザイン・機能も自由に設定できるため、他社とは異なる個性的な仕様やブランド色を打ち出すこと可能です。
一方ASPを利用する場合は、サービスごとに画一的なデザイン・機能となり、他社との差別化は難しいといえます。
また、将来的にネットショップが軌道に乗り、サイトの商品方法を変えたり、顧客管理機能を拡充したいといった場合に、WordPressの場合は自由に機能を拡張できます。
一方、ASPサービスの場合は、追加できる機能は限定的で、追加する場合にはオプション扱いとなり、追加利用料金がかかります。
WordPressの場合は、カスタマイズが自在にでき、拡張性も高い点が強みといえます。
3-6. WordPressは長期的にみて集客しやすい
ネットショップを開設する場合の「集客方法」についての、WordPressとASPサービスの違いは次の通りです。
【WordPressとASPサービスの「集客方法」の比較】
WordPress | ASPサービス |
ブログなどのコンテンツで長期的に集客効果をあげることができる | 集客にその都度費用がかかる |
WordPressでネットショップを構築した場合、ブログなどの情報コンテンツと一体化させて集客力を高めることが可能です。
WordPressはSEO対策が可能なため、SEO対策を導入することでホームページへのアクセス数を増やすことができます。
一方のASPサービスでは、WordPressのサイトのようにSEO対策を導入して露出を増やし、集客するといったことができません。
ASPサービスでの集客方法は、広告費を支払ってリスティング広告やディスプレイ広告を出すといった、その都度費用がかかる限定的なものが多くなります。
WordPressでは、自社のホームページを活用して長期的・継続的に集客のしやすいページに育てることが可能な点が利点といえます。
4. WordPressでネットショップを開設するのがおすすめな人
WordPressでネットショップを開業するメリット・デメリットや、ASPサービスで構築する場合との違いについて紹介しました。
メリット・デメリットなどの点を踏まえると、WordPressでネットショップを開設するのがおすすめな人は次のような人といえます。
WordPressでネットショップを開設するのがおすすめな人 |
デザインや機能面で独自性のあるサイトを作りたい人 |
長期的にみて集客力のあるサイトを開設したい人 |
Webサイト構築の基本知識がある人 |
詳しく見ていきましょう。
4-1. デザインや機能面で独自性のあるサイトを作りたい人
デザインや機能面で独自性のあるサイトを作りたい人に、WordPressでのネットショップ開設は向いています。
WordPressでは、ネットショップのデザインも自由に設計・構築できます。
このため、例えばアパレルやインテリアなどの分野で、独自のブランド色を強く出したい場合や、個性やセンスで他社と大きく差別化を図りたい場合に向いています。
WordPressでのネットショップの構築であれば、モール型やASPサービスのような画一的なデザインでなく、いくらでも独自性を発揮できます。
また、デザイン性だけでなく、機能面でもWordPressは独自の展開が可能です。例えば、ブログなどの情報コンテンツの配信とネットショップの機能とを一体化させたいといった場合も、WordPressであれば、構築は自在です。
ネットショップでブランド色や個性を打ち出して、差別化を図りたい人には、WordPressでのネットショップ開設がおすすめです。
4-2. 長期的にみて集客力のあるサイトを開設したい人
長期的にみて集客力のあるサイトを開設したい人も、WordPressでのネットショップ開設がおすすめです。
ASPサービスなどでネットショップを構築した場合にできる集客方法としては、リスティング広告をうったり、メルマガを配信したりといったことが考えられます。いずれの集客方法も、有料で、期間も限られます。
一方、WordPressで自前のネットショップを構築した場合、それらの限定的な集客方法のほかに、例えばSEO対策を導入したコンテンツマーケティングでの集客も可能となります。
例えばお役立ち情報などのコンテンツを自社サイト上で発信することで、世の中から広く潜在ユーザーを集めることができます。
長期的・継続的に集客をしたい場合には、WordPressでの自社サイトを持つことがおすすめです。
4-3. Webサイト構築の基本知識がある人
WordPressでのネットショップ構築に関心があり、基本知識がある人にもWordPressでのネットショップ開設がおすすめです。
WordPressでのネットショップ構築は、簡単なことではありません。セキュリティ対策の難易度が高かったり、ゼロから仕組みを立ち上げるため手間や時間がかかったりという難点もあります。
しかし、実際の構築に際しては、ネットショップ構築用の専用テーマや、セキュリティ用のプラグインといった便利なツールがあります。基本知識がすでにあり、WordPressでのネットショップ構築に関心がある人であれば、学びながら構築していくことも可能です。
WordPressでのネットショップ構築は長期的に見てメリットが多くあります。
すでにWordPressを利用していて基本知識があり、WordPressでのネットショップ構築に関心がある人であれば、おすすめです。
5. WordPressでネットショップを効率的に開設するコツ3つ
もし、WordPressでネットショップを開設したいという場合には、効率的に開設するコツがあります。具体的には次の3点です。
WordPressでネットショップを効率的に開設するコツつ |
WordPressとASPサービスを連携させるという手段もある |
WordPressの「専用テーマ」を使うと初心者でもデザイン性の高いサイトが構築できる |
WordPressでカート機能を構築するには専用プラグインの利用がおすすめ |
WordPressでのネットショップ開設をスムーズに進めるためにも、ぜひ参考にしてください。
5-1. WordPressとASPサービスを連携させるという手段もある
WordPressでネットショップを開設する場合、セキュリティ対策が難しいことは既にお伝えした通りです。
そこで、ネットショップを開設する場合、WordPressでページ本体を作成し、セキュリティ対策が特に必要となるカート機能の部分についてのみASPサービスと連携させるという手段もあります。
連携させる場合は、WordPressで構築したページに表示している商品からASPサービスの方へ飛ばし、ASPサービスの方で商品購入・決済を行います。
メリットとしてはセキュリティ対策がASPサービスに任せられる点です。
デメリットは、商品をWordPressのページとASPサービスのページと両方に登録・表示する手間などがかかる点です。
また、ASPサービスへの利用料の支払いが毎月数千円ほど発生する点にも注意が必要です。売上高に応じて利用手数料が変わる場合は、月々数万円の手数料がかかる場合もあります。
5-2. WordPressの「専用テーマ」を使うと初心者でもデザイン性の高いサイトが構築できる
WordPressのみでネットショップを構築する場合は、ネットショップ専用のテーマを利用することがおすすめです。
専用テーマを使うとWordPress初心者でもデザイン性の高いサイトを構築することが可能です。
WordPressでは、無料・有料問わず、ネットショップ用のさまざまなテーマがあります。使い勝手のよいものも多く、デザインのクオリティの高いネットショップが簡単に構築できるものが少なくないため、ぜひ活用するようにしましょう。
具体的なテーマは「6.ネットショップにおすすめのWordPress専用テーマ4選」でも紹介しているので参考にしてください。
5-3. WordPressでカート機能を構築するには専用のプラグインの利用がおすすめ
WordPressのみでネットショップを構築する場合、カート機能を構築する際には専用のプラグインの利用がおすすめです。
カート機能専用のプラグインの多くは、無料にもかかわらず、決済機能や顧客管理機能などネットショップに必要な機能が充実しているため、利用しないと損といえます。
ネットショップ構築用のプラグインとしては、「7.カート機能のプラグインおすすめ2選」で紹介する「WooCommerce(ウーコマース)」と「Welcart(ウェルカート)」が代表的です。
どちらも多く利用されているプラグインですが、今後、顧客管理や在庫管理などより高度な機能を追加していく場合には、追加機能の多いWooCommerceがおすすめです。
6. ネットショップにおすすめのWordPress専用テーマ4選
WordPressでネットショップ開設する際には、専用テーマを利用することが大切だという点については、すでにお伝えした通りです。
重要とわかったものの、ネットショップにおすすめの専用テーマには一体どんなものがあるのか、気になるのではないでしょうか?
そこで、ここでは、具体的なネットショップにおすすめの専用テーマを4つ紹介します。
ネットショップ専用テーマのうち、使い勝手のよさや、トップページのデザイン・商品の見せ方に特に特徴のあるものを厳選しています。
ネットショップにおすすめのWordPress専用テーマ |
ホームページとネットショップを併設しやすい「VIRTUE」 |
コレクション・ギャラリーのように商品を見せたい場合には「Artisan」 |
商品イメージを動画で見せるなら「Storefront」 |
モバイルフレンドリーに作るなら「Bistro」 |
それぞれの具体的な説明は次の通りです。
6-1. ホームページとネットショップを併設しやすい「VIRTUE」
「VIRTUE」は、ブログなどのホームページとネットショップとを併設するのに便利で使い勝手の良いテーマです。
「VIRTUE」料金:無料ダウンロードページ:https://ja.wordpress.org/themes/virtue/ |
VIRTUEは、無料テーマでありながら機能も豊富で、「ShopSetting」というメニューがWordPressのダッシュボード上に表示されるため、ホームページに簡単にネットショップを追加することができます。
シンプルで見映えのいいデザインのデモサイトをそのままインストールして使うことが可能です。デザインはカスタマイズも可能です。
ブログ・公式ホームページなどとネットショップとをセンス良く同じページに展開したい場合におすすめです。
6-2. コレクション・ギャラリーのように商品を見せたい場合には「Artisan」
「Artisan」は、コレクションやギャラリーなどで展示品を見せるようなイメージで商品画像を見せることができるテーマです。
「Artisan」料金:79米ドルダウンロードページ:https://woocommerce.com/products/artisan/ |
Artisanは有料(79米ドル)ですが、繊細な商品の画像をセンスよく表示させることができます。美術品やハンドメイド作品など、商品をじっくりと見せたい場合に最適なテンプレートが用意されています。ブログとの併設も簡単です。
商品のビジュアルを重視し、センスよく見せたい場合におすすめです。
6-3. 商品イメージを動画で見せるなら「Storefront」
「Storefront」は、トップページに動画を簡単に挿入することができるテーマです。商品や商品イメージを動画で効果的に見せたい場合に便利です。
「Storefront」料金:無料ダウンロードページ:https://ja.wordpress.org/themes/storefront/ |
Storefrontは、商品の詳細は別ページで確認できる作りになっています。レイアウトや色合いなどのデザインもカスタマイズ可能で、個性的でデザイン性の高いサイトが作りやすいのが特徴です。
動画を用いて商品をアピールしたい場合などにおすすめです。
6-4. モバイルフレンドリーに作るなら「Bistro」
「Bistro」は、スマートフォンで見やすいサイトを作るのに定評のあるテーマのひとつです。モバイルフレンドリーな画面を手軽に作ることができるため、顧客にスマートフォンユーザーが多い場合におすすめです。
「Bistro」料金:39米ドルダウンロードページ:https://woocommerce.com/products/bistro/ |
Bistroでは、WordPressで投稿した画像やテキストが、モバイル上で見やすいサイズに自動的に変更されます。
また、商品検索やカート機能にリンクするメニューバーも用意されおり、モバイルで見やすいネットショップを簡単に構築することができます。
7. カート機能のプラグインおすすめ2選
ネットショップを構築する際には、カート・決済機能が簡単に構築できるネットショップ用のプラグインを活用することがおすすめです。
特にネットショップ用のプラグインとして広く利用されているのは「WooCommerce(ウーコマース)」と「Welcart(ウェルカート)」です。
【WooCommerceとWelcartの比較】
WooCommerce | Welcart | |
費用 | 無料 | 無料 |
開発会社 | WordPress の開発元のautomatticが提供 | WordPress の開発元のautomatticが提供 |
決済機能 | クレジットカード、銀行振込、PayPalなど | クレジットカード、コンビニ決済、電子マネー、銀行振込、後払い決済 |
その他 | 拡張機能が豊富 | 日本語のサポート情報が充実 |
以下では、それぞれについて紹介します。
7-1. WooCommerceは世界シェアNo.1のネットショップ用プラグイン
「WooCommerce」は世界シェアNo.1のネットショップ用プラグインです。世界のECサイトの39%が利用しているともいわれ、広く利用されています。
WooCommerceは無料のプラグインで、ネットショップに必要なカート機能、決済機能、顧客管理機能などを一通り揃えることができます。決済方法は、クレジットカード、銀行振込、PayPalなど主な決済方法に対応できます。
WooCommerceは英語仕様で作られているため、英語が理解できないと使えないのではと心配する人も少なくありませんが、公式に日本語訳が進められており、日本語での利用も可能となっています。
また、決済・顧客管理などの基本機能以外にも、かなり豊富な拡張機能が用意されています。さまざまな拡張を追加することでかなり高機能なショッピングサ―ビスを展開することが可能です。
今後、ネットショップをニーズにそって拡張していくことを考えている場合は、WooCommerceがおすすめです。
「WooCommerce」について詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
7-2. Welcartは国内シェアのネットショップ用プラグイン
「Welcart」は国内シェアNo.1のネットショップ用プラグインです。日本の会社が開発した日本初のWordPress用ショッピングカートプラグインです。
Welcartは無料のプラグインで、カート機能、決済機能、在庫管理など、受注・決済に必要な機能が一通り揃っています。決済方法では、クレジットカード、コンビニ決済、電子マネー、オンラインバンキング(Pay-easy)、銀行振込、後払い決済などか利用可能です。
日本語でのサポート情報が充実しているため、安心して使うことができます。
まとめ
WordPressでネットショップを開設することについて、メリットやデメリット、おすすめな人について紹介しました。
WordPressでネットショップを開設するメリット・デメリットは次のようなものです。
メリット・デメリットを踏まえて、WordPressでネットショップを開設することに向いている人は下記のような人といえます。
WordPressでネットショップを開設するのがおすすめな人 |
デザインや機能面で独自性のあるサイトを作りたい人 |
長期的にみて集客力のあるサイトを構築したい人 |
Webサイト構築の基本知識がある人 |
WordPressでネットショップを開設する場合は、専用のテーマやプラグインを活用するようにしましょう。効率的にネットショップを構築することができます。
これらの情報を、ネットショップの構築を成功させるためにぜひ活用してください。